こんにちは、PROOFです。本日は英国ワークブーツブランドのドクターマーチンの定番1461 3ホールシューズについて書きます。
写真を撮るにあたり、カラーや素材、ディテールが珍しいものをチョイスしてみました。
ローカットなのでヴィヴィッドカラー系もスニーカー感覚でサラッとはけそうです。
Dr.Matensの歴史
カウンターカルチャーの象徴とも言えるドクターマーチンのブーツですが、誕生は意外なところから始まります。
1940年代後半、ドイツ人軍医のクラウス・マーチンが雪山で骨折した際に、着用していた軍用のブーツが怪我を負った足に適さないことに気付いた事がきっかけとなり、
クッション製の高いゴム製のソールを用いたブーツを考案したことがスタートとなりました。
以後、イギリスで郵便局員、警察官、労働者達の中で人気となり、
1960年代後半には労働者階級のストリートギャングであるスキンヘッズ達の中で流行し、フレッドペリーやロンズデイル等のウェアと共に彼らを象徴するワークブーツブランドとなりました。
1970年代以降になるとパンクロックのムーブメントと結びつきました。
現在まで続くDr.Martensの無骨なイメージはこの時代に決定づけられたように思います。
1461 3ホールシューズとアメリカ西海岸、東海岸
1980年代にアメリカ東海岸、西海岸のストリートパンクス達の間でも定番の1460 8ホールブーツをイギリスのシーンと似通った雰囲気でボロボロのストレートジーンズ等と合わせるスタイルが流行しましたが、
1990年代以降のカリフォルニアではあえてローカットの1461 3ホールシューズをワークパンツに合わせるスタイルが西海岸のカスタムカーカルチャーやスケートボードとの迎合で生まれました。
1460 3ホールブーツの愛用者といえばSOCIAL DISTOTIONのマイク・ネス。
ブラック以外にもホワイトを愛用していました。
先日とある番組で同じく西海岸出身、BLINK182のパンクロックドラマー、トラヴィス・バーカーが子供達と妻のコートニー・カーダシアンと一緒に暮らすプール付きの豪邸を紹介。
彼のクローゼットを紹介するシーンでも、コンバースとラバーソール、そして1461 3ホールシューズが中央に置かれていました。
ドイツ軍事医療の現場から始まり、イギリスの公務員、労働者、スキンヘッズへと浸透し、パンクロックに影響を受けた人々によって今ではハリウッドセレブの世界までたどり着いたブーツについての記事でした。